別れてしまえ

近頃アタイの「カチン」と来るツボを刺激してくれる弟の彼女はとても『気』が強い。というか『我』が強い。小姑のいやぁな目線でしか見てあげれてないのかもしれないけど。はっきり言って弟の彼女が嫁に来たらちょっとめげそう。それなりに、どうやらアタイはとても懐かれているようで、「リンさん、リンさん」と纏わりついてくるので少し微妙な心境。何をしても「リンさん、かっこいいです。」とか言ってくるし、たまに物凄くジーっと見つめてきたりする。なんか鬱陶しい。ていうかわかりやすく媚を売られているような気がして素直に懐いてくる彼女を受け入れることが出来ない。そんなアタイは冷たい小姑(まだ嫁にも来てないから小姑なんて言わない?)かもしれないけど。実は弟の彼女にはもうひとつ気に食わないポイントがある。うちのダーリンへの過剰なまでのボディタッチや甘えっぷり。はっきり言ってヤキモチとかジェラシーとかそう言う時限の問題もあるけれど、タッチぶりや甘えぶりはちょっと「ピキピキ」とこめかみ辺りが痙攣してしまうくらいの事をしでかしてくれる。泥酔しているダーリンの隣で寝てみたり、体をなでるように触ってみたり。上目遣いに甘えて酒を取りに行かせたり。それはうちのダーリンだけでは無く私の友達の旦那やダーリンの男友達にまで及ぶ。私たち兄弟はとても仲が良くしょっちゅう一緒に飲んでるし、ダーリンと弟もとても良い関係を築いている。だからモチロン弟の彼女も一緒に遊ぶし私たち夫婦の友達が来る場にも2人でちょくちょく顔を出す。私たちの友達も弟と弟の彼女の事は良く知っているし一緒に楽しく飲んだり遊んだり出来るので、たまに『カチン』と来ることもあるけれどまぁ可愛がろうじゃないか、と『義姉』さんは考えまして。どんな集まりにも弟カップルはデフォルトで呼んだりしているのだけれども・・・夫婦やカップルで来る友達の旦那や彼に上目遣いでべったりんこ★したり、ボディタッチングしてみたり。どうやらこめかみ辺りが「ピキピキ」しているのはアタイだけじゃないご様子。ごめんね、フレンド。ちょっと弟の彼女は厄介な女みたい。それでも我慢できないほどのことでもないし。可愛い弟の彼女です。大事にしてあげようと思っていたのです。

ところが。ここ最近の弟の彼女は酷いし手に負えない。弟に結婚を迫っている。弟が苦笑いをしていると回りにいるアタイや友達に絡んでくる始末。酒が入っているとは言え酷い有様なのです。しまいには結婚する気が無いのなら他に男を捜さなくちゃいけないのだからはっきりしろと言い出す。呆れ果てたアタイはそれなりに姉らしい言葉をかけるのだが、それさえも聞き入れてもらえず「わたしの気持ちはリンさんにはわからない!」と言い返す。そして、よくわからないのが弟が結婚したがらないのをアタイのせいにする。はぁ。勝手にしろボゲ。お前みたいのが嫁に来たら迷惑じゃ。と心の中で大絶叫をする。

自分の結婚願望をただただ彼氏に押し付けて結婚に漕ぎ着けてもきっとうまくはいかないだろうよ。そしてうちの弟が他人を思いやれないような君とすんなり結婚するとは思えない。かなり色々考えて行動する男じゃよ。そこら辺を見抜けずに誰かれ構わずに自分の結婚願望を押し付ける君はとりあえずのところ、うちの弟とハッピーエンドを向かえるのは無理なご様子。